コカミドDEAという成分はご存じですか?
シャンプーをはじめ、様々な洗浄剤に配合されている界面活性剤です。
お肌にもやさしく洗浄というよりは、洗浄補助が中心で泡立ちや洗浄剤の粘度調整などに使われる成分です。
ですが、コカミドDEAが危険な成分だ!と騒がれているようです。
ここではコカミドDEAが本当にネット上で騒がれるような危険な成分なのかについて説明したいと思います。
DEAとコカミドDEAの違い
そもそも原因となった成分は
MEA(モノエタノールアミド)、DEA(ジエタノールアミド)、TEA(トリエタノールアミド)といった成分があります。
ギリシャ語でモノは1、ジは2、トリは3を表し、MEA、DEA、TEAの違いはアミドにいくつのエチル基がついているかです。
MEAやDEA、TEAというのは化粧品ではPH調整などに使われる成分でDEAとTEAは旧表示指定成分でもあります。
旧表示指定成分というのは人によってはアレルギーを引き起こす可能性のある成分として一昔前に表示義務が科せられていた102種類の成分の一つです。
コカミドDEAにもDEAが入っていますが、コカミドDEAは界面活性剤です。
用途が違いますし、DEAとコカミドDEAは全く別物となります。
コカミドDEAはヤシ油脂肪酸にDEAを反応させて作られた成分です。
ネット上ではコカミドDEAばかりがものすごく叩かれていますが、
DEAやTEAが理由でコカミドDEAがダメなのだとしたら、
コカミドDEAによく似たラウラミドDEAやアミノ酸系の良質な洗浄成分として有名なココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEAも同様に非難されるべきだと思うのですが、なぜかコカミドDEA以外は危険視されていません。
とても不思議だと思いませんか?
コカミドDEAの危険要因として挙げられているのは「発癌性」です。
それには下記の4つの理由があります。
①マウス実験においてDEAやTEAに発がん性が見られた
②国際がん研究機関(IARC)におけるグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない)に分類された
③アメリカのカリフォルニア州ではコカミドDEAに発がん性がある旨の注意喚起が必要となった
④コカミドDEAのDEAが亜硝酸酸塩などと反応すると発ガン性物質のニトロソアミンを作りだす
上記のようなことが主な理由かと思います。
①と②に関してはマウスでの実験では発がん性があったけど、人間に対して同じように発がん性があるのかまではまだわかっていないとのことです。
IARCのグループ3はそういう意味ではないでしょうか?分類できないんですから。
しかもそのIARCのグループ3にはコーヒーや茶まで含まれています。
③に関しては正直ネット上の情報しか発見できず、実際のカリフォルニア州では本当にそうなっているのかもしれませんが、そもそも日本では昔旧表示指定成分という規制対象成分が102種類でしたが、アメリカやヨーロッパでは500とか何千という種類の成分が日本でいうところの表示指定成分として指定されています。
日本ではOKだけど海外ではNGの成分はたくさんあるでしょうし、逆もまたしかりです。
カリフォルニア州の話がコカミドDEAがということになっていますが、確認ができてないのでDEAやTEAのことなのか、コカミドDEAのことなのかもちょっとわかりませんが、①と②に関してはDEAやTEAのお話しです。
④に関しては化粧品製造時に懸念されているわけですが、100%ないとは言い切れないかもしれませんが、そもそもシャンプーや洗剤などは水で薄められている状態で、さらにシャワーによって洗い流されるため、人に対してどれほど影響があるのかは疑問です。
コカミドDEAがアウトなら他は?
DEAやTEAがお肌にとって良くないのはあきらかですが、それでも人に対しての発ガン性が明らかにされているわけではない状態でコカミドDEAの発ガン性まで疑うのは過剰かと思いますが、確かに可能性はゼロではありませんので、仮にコカミドDEAも怪しいとしましょう。
そうなると問題となるのは、先程も挙げたようにラウラミドDEA、ココイルグルタミン酸TEAといった他のDEAやTEAと反応させて作った成分も全て怪しいということになります。
さらにいうと、発癌性が疑われる成分は他にもたくさんあるわけです。
防腐剤の安息香酸Naなどもそうです。
安息香酸Naは化粧品だけでなく、食品の防腐剤などにも使われるのでお肌ではなく体内に取り入れるわけです。
コカミドDEAに関しては、悪者にしやすい事例がたまたま多かったためにこれだけ叩かれているのだと思いますが、もしコカミドDEAをダメとするのであれば、DEA、TEAと反応させている全ての成分、及び他の発癌性の疑いがある成分は全てダメと判断しないといけなくなります。
最終的に良い悪いを判断するのは使う人なのでどう判断されるかは自由ではありますが、個人的にはシャンプーや洗剤に使われる分には問題視する必要はない成分だと思っています。










